フォーマット/削除(Format/Delete)などで、データが削除された場合
人為的ミス
フォーマット(Format)/削除(Delete)などでデータが消された場合でも、そのデータは完全削除されるのではありません。
削除されたデータ情報は、別のデータがその場所に記録されるまでは残っています。ドライブ上ではファイルの名前とFAT (file allocation table)情報がなくなり、データが消されたように認識されるだけです。
もし、削除させた後、新たにデータの保存をしなかった場合は、市販のデータ復旧用ソフトウェアや ディスクユーティリティなどで、ある程度までは、データ復旧が可能です。
しかし、削除された後、パソコンを長時間使用、他のプログラムをインストール、あるいはファイルをコピーし、上書き(Overwrite)した場合などは、元のデータがあった場所に新しいデータが上書きされるのでデータ復旧が難しくなります。
データ復旧プログラムの実行ミス、データ復旧されたデータの保存ミス、障害ドライブにプログラムを設置した場合などは、消されたデータにプログラムがインストールされ、データ復旧が不可能になることもあります。

エフディスク(FDISK)を行った場合
Fdisk実行ミス
エフディスク(Fdisk)は、ドライブのパーテーション情報を設定しなおして、使用するために実行するプログラムです。
Fdiskを 実行すれば MBR, BOOT, FAT, ROOTの 情報、一部 データ領域の情報がなくなります。しかし、短時間で作業が行われますので、すべての部分が完全に消されることではなく 一定の間隔をおいてデータが消されるのです。
この時のデータ復旧は消されていない部分の情報を利用して、以前の情報を探して出す難しい作業になります。
もし、Fdiskを行いフォーマット( Format)を行わなかった場合は、 Formatを実行した場合よりデータ復旧率が高くなります。この場合は削除、フォーマットされた場合とは違った方法で復旧作業が進められます。

ウィルス感染によりデータが損傷された場合
ウィルス感染によりファイル(File)の認識が出来ない場合
- Boot ウイルス (Boot virus)
パソコンが起動されると、ハード ディスクの一番最初の部分であるブートセクターに位置するプログラムが最も早く実行されます。 ここに位置するウイルスをブート(Boot)ウイルスと言います。代表的にはBrain Virus、 Monkey Virus及び感染頻度が高い Anti-CMOSなどがあります。
- ファイルウイルス(File virus)
ファイルウイルスとは実行可能なプログラムに感染するウイルスです。
感染される対象は拡張子がCOM、EXEである実行ファイルが大部分で、国内で発見されたウイルスの80%程度がファイルウイルスに属するぐらいで、ファイルウイルスは最も一般的なウイルスの種類であります。
国内では Jerusalem Virusと Sunday Virusを 始め、1997年と1998年多くの被害を出したScorpion Virus、Crow Virus、FCL Virusなどがあり、アジア地域に多くの被害を与えたWin95/CIHもこれに属します。
EXE、COMファイル自体が実行されない場合は、再度プログラムを設置すればドライブを使えるようになります。しかし、Win95/CIHの場合は実行されながら多くのセクタ部分を正常でないデータに変形させ、ドライブをほとんど使えない状態にしてしまいます。
Win95/CIH以外のウイルスはプログラムを再度設置すれば治ります。Win95/CIHのデータ復旧率はFAT16システムを使用している場合60%程度であり、FAT32システムを使用している場合90%程度のデータ復旧率となります。
FAT32の場合FATがFAT16システムよりFATの大きさが大きいためにFAT Mirror、Rootが損傷された範囲が少なくデータが復旧される率も高くなります。
- ブート/ファイルウイルス
ブート/ファイルウイルスは ブートセクターとファイルに感染されるウイルスで、感染されればファイルの大きさを変えたり、メモリーのサイズも変えてしまいプログラムを実行出来ないようにします。
One_Half Virusは 暗号になっていて、この暗号を解かないでウイルススキャンをする場合データが損傷されてしまいます。その他のウイルスの場合、使用者が作成したデータには影響されません。
Kaczor.444, Ebola, One_half等のウイルスがあります。
- マクロ ウイルス (Macro virus)
ワープロ文書などに埋め込まれて実行される「マクロ」と呼ばれる簡易プログラムの仕組みを悪用したウイルスで、マイクロソフト社の エクセルとワード、パワーポイントのファイルに感染されます。種類によってシステムファイルとファイル自体を損傷させるものもあります。
現在もっとも一般的なウイルスとなっています。XM/Laroux, W97M/Melissa,M, W97M/Class.B Virusなどがあります。ワクチンプログラムで治療が可能です。

起動(Booting)時に Press a Key Reboot というメッセージが出る場合
- 物理的な接続ミス
- パーテーション設定ミス
- ブートセクター 損傷などハードディスクの物理的な損傷
ハードディスク増設の際マスター、スレーブのジャンパー 設定を間違えたり、ケーブルを違って接続されて、ハードディスクの認識ができなくて起きる問題です。
しかし、フロッピーディスクでブーティングさせ、ハードディスクが認識されれば物理的な接続ミスや CMOSでのハードディスク認識問題などの可能性はありません。
しかし、FDISKの実行で C: ドライブで使われる部分を "Set active partition"に指定することを忘れてメッセージが出る場合もあります。
-パーテーションで分けられたドライブで C: ドライブでブーティングしようとするなら、必らずこれを指定しなければなりません。
-それでもブーティング出来なければハードディスクブートセクターの損傷やその他ハードディスクの物理的な損傷による障害ですので、復旧専門家にご相談ください。

Invalid Drive Specificationのメッセージが出る場合
MBR(Master Boot Record)の損傷
DOS、Windows 9xなどの構造はMBR (Master Boot Record)、Boot Record、FAT (File Allocation Table)、Root directory、data領域などで分けられます。
それぞれの領域にソフトウェア的な問題が発生し現れる症状で、ウイルス感染などが原因です。
MBRは OS(Operating System)でPartition情報が記録されている所で、この部分が損傷された場合ハードディスクでは起動できません。Disketteで起動しC:ドライブにアクセスした場合 "Invalid drive specification" というメッセージがでます。

Invalid media type reading drive C,Abort,Retry,Fail? のメッセージ
ブートレコード(Boot Record) の 損傷
ハードディスクでは起動できなくなり"Missing operating system"のメッセージが出ます。 Disketteで起動させ C:ドライブにアクセスした場合 "Invalid media type reading drive C , Abort, Retry, Fail ?"のメッセージが出ます。

Sector not found...のメッセージが出る場合
- 不良セクタ(Bad Sector)が発生した場合
- FAT (file allocation table)が損傷された場合
ハードディスクのファイルを読み込む時、そのファイルが保存されていた位置のセクタに不良セクタが発生した場合やFAT情報が損傷された場合は、ファイルを開くことができなくなります。その時のエラーメッセージです。
ハードディスクでの起動はできなくなります。Disketteで起動しCドライブにアクセスするとdirectory、fileは正常に見えるのですが、file copyすると"Sector not found" というメッセージが出てファイルも開きません。

File not foundのエラーメッセージが出る場合
ルートディレクトリ(Root Directory) 領域の損傷
ルートディレクトリ(Root directory )領域が損傷された場合ハードディスクでは起動できません。Disketteでの起動は可能ですがc: ¥dir コマンドで内容を確認すると "file not found" メッセージが出たり、読むことの出来ないファイル名やファイルサイズに変更されてしまうこともあります。
ソフトウェア的問題でドライブが起動されない場合や他の作業を行わなかった時に、データ復旧される確率は90%以上です。
