

OSレベル(Windows基準)での削除コマンドや削除オペレーションは、通常、媒体上の実際のデータは消去せずに、そのデータの格納場所情報を削除するだけです。OS上では、データが削除されているように認識されるが、実際のデータは、上書きがされない限り存在するのです。
この場合、一般的なデータ復旧ソフトでも、削除されたデータは復旧できるようになります。
このため、媒体の貸出、レンタル媒体の返却、廃棄処分などの際には、データの復旧ができなくするための「データ完全消去」が必要となります。
データ完全削除サービス
一般的なデータ削除方法と実際のデータの残存状態
| 区分 | ゴミ箱、Deleteキー削除 | フォーマット | 物理フォーマット (Low level Format) |
|---|---|---|---|
| 削除部分 | ファイル名・位置情報だけ削除 | ファイル情報テーブルだけ削除 | HDDの全領域にデータを書込み |
| 実際のデータ | 残っている | 残っている | 上書き(削除) |
| 復旧可能性 | 復旧ソフト・復旧会社で復旧可能 | 復旧ソフト・復旧会社で復旧可能 | 不可能に近い (理論上7~35回が必要) |
データ完全削除には、記憶媒体の全ての記憶領域に対して無意味なデータを上書きする、いわゆるソフトウェア的な手法が一般的に使われています。
しかし、単に"00"や"FF"(16進数)などで上書きしただけでは、媒体面の残留磁気等の痕跡により元のデータが復旧される可能性があり、米国政府や業界の標準規格では、書き込みするデータ列や、複数回の上書き処理などの規定があります。
一部の規格では、完全に消去されたことを確認するためのベリファイ(再確認)処理を要求されるものもあります。
その他、媒体にドリルで穴を開けるなど物理的に破壊をする方法と、数1000ガウス以上の磁気をハードディスクに照射し、媒体ごと消磁する方法などがあります。
ソフト的な方法での削除は、ハードディスクなど記録媒体が故障してしまうと、使えなくなります。媒体の物理的破壊の場合では、部分的な復旧の可能性もあります。
このような理由では、磁気装置を使った完全削除が一番安全な方法なのかもしれません。
デガウサー(Degausser)は、ハードディスク、磁気テープなどの磁気媒体に記録されているサーボ情報、記録データを強力な磁場を通過させ、消去する装置です。
システム更新や故障、交換時に機密データの外部流失を防ぐためによく使われています。
DATA OKでは、デジタルデータ保存媒体からデータを完全消去するデータ完全消去サービスを提供しております。
完全消去作業にはDoD5220.22-D(米国国防総省準拠方式)、NAVSO P-5239-26 (RLL)、NAVSO P-5239-26 (MFM)、VSITR、Russian Standard、GOST P50739-95の方式の論理的な処理とデガウサー・HDD破壊機などによる物理的な処理で対応しております。
消去が終わった媒体に関しては、「データ完全消去作業完了証明書」を発行しております。